舞台のオタクを名乗る所以
まずタイトルから意味が分からない感じですが、しみくれ#7 『カレーライス殺人事件』を見に行ってきました。当初の予定では正直あまり行く気はなく、オタクに勧めてみたりはするものの、「きっと面白いよ」とは一言も言わず、それはもう嫌な客...というか厄介なオタクです。
でも行きました。
〇私が「カレーライス殺人事件」に行ったわけ
そもそも、私のフォロワーの大半はワグナーであるかと思いますが、そんなあなた方の記憶にもまだ新しいであろうSSAでのWake Up, Girls!のFINAL LIVE、私はここに二人の友人を呼びました。
むしろ友人らしい友人はこの二人しか呼んでいません。ツイッターで行こうかな、と呟いていた方に声をかけたりはしたけれど。
この友人二人との出会いが、実は、王子小劇場で行われたサマースクールでした。
【長めの前振り・読み飛ばすのが吉】
高校入って、部活移って、先輩と仲良くなって、王子小劇場のサマースクールを紹介してもらって。上手くいかないことばっかりで、WSも大成功、とはいかない経験ではあったけど、今の私を形成する大事な部分は、一昨年の夏から始まった気がする。
— ななこ (@bluesky7senses) July 13, 2016
もうすぐ王子小劇場サマースクールの時期だなぁ。
はーーーなんですかねこの恥ずかしいツイート。自分のユーザーIDと"サマースクール"ってワードを入れたらなんか当時のツイートでも出てくるんじゃねえかな、と思って調べたけど、これは痛い、想像以上に痛い。ちなみに他にもヒットしたツイートいくつもあるんですけど、あまりにもアレなやつはもう消した。この辺の思い出はいらんな、みたいな感じで。
まあいつだかのブログに陽キャじゃないし技術がないからダンス部辞めた話を書いたんですけど、その後は放送部に移りまして、日芸受けるって先輩が居たので、私も日芸のオーキャン行ったんです~~なんて話したら王子小劇場のサマースクールのチラシを先輩がくれました。それをきっかけにサマースクールに参加しました。
【拡散希望・中高生に届け】「花まる学習会王子小劇場 中高生演劇サマースクール2019」募集開始
— 花まる学習会王子小劇場 (@ojishogekijo) May 8, 2019
毎年大人気の中高生向け演劇ワークショップを今年も開催します。全コース参加費無料!演劇経験が無くても楽しめます!!中高生のみなさん、是非ともご応募ください。
詳細→https://t.co/d6QFDkzHzi pic.twitter.com/JHcf2GtoAp
せっかくなので今年のリンクも貼っておきます。今現在中高生でまゆしぃが立っていた場所に立ってみたい方が居たら応募してみて下さい。(とか言ったら怒られるかな)
この集中コースってやつ、3日間の発表期間があったんですよ。それで一応、私も王子小劇場で舞台に立ったと言えなくも...ない...
【無駄話おしまい】
まあとにかく、私、王子小劇場で、SSAに誘った友人と何日も過ごしたんですよ。
で、SSAに呼んだ二人から、配信のあとに立て続けにDMが飛んできました。
王子小劇場にまゆしぃが小屋入りしてるのやばくない。。。
同じ地に立ってるのがアツイ
なんかね、さっき劇団さんいらっしゃい!見たら好きな感じかもと思っていきたくなっちゃった!
許可取らずに引用してるのでまずかったら言ってね()とまあこんな感じに実際に劇場に居るまゆしぃ、になんだかちょっとどきどきしてきて、行ってみない?という流れもきて行くことになりました。
〇私が舞台のオタクを名乗る前のお話
※この段落?はさっきよりも一層ひたすら自分の話をします※
今ではワグナーに対して、舞台のオタクなのでなんでも聞いてね!と謎の主張を繰り広げている私ではありますが、そもそも私は舞台を見たことは実はあんまりない普通の女子高生でした。(普通とは)
ついでに言うと、私どちらかと言うと、というかどちらとか言うまでもなく演者がやりたい人間だったので、母親に連れて行ってもらった舞台(子どものためのシェイクスピア「マクベス」・「パレード」)くらいしか見たことがなく、自分が習い事の発表会で劇をやってる方が多分好きでした。
習い事の発表会で劇をやるってなんだよ、と思われそうですが、そういう習い事があるのでリンクを貼ってみます。これを読んでいる人に経験者が居たら面白いなあ、
ラボ・パーティとは?|幼児教室・英語教室なら【ラボ・パーティ】
が、サマースクールに行ったときに参加者数人が学生割引を使って小劇場のお芝居をいろいろ見てるよ!って話をしてくれ、これは自分も行かなくては、と思い立ち、いくつか見に行きました。
これがおそらく「Wake Up, Girls!青葉の記録」を見に行く前に、オタクって言っても在宅でアニメ見るくらいだった 'そこそこ大人しいオタク' 期に見ためぼしい作品です。もちろん他にも何本か見てるんですけど、タイトルが思い出せなかったり、身内が出てるから行ったやつになっちゃうので明記しませんでした。
ちなみにわざわざ劇場名を書いたかというと、ぶっちゃけ私にはハズレだった作品を引いたのが<王子小劇場>で見た舞台でした。何で私がぎりぎりまで行く気がわかなかったか察しない?
小劇場って近い、狭い、で圧がすごいから、失礼なことを言えばあんまりお芝居が上手くなくても情緒がめちゃめちゃになりやすいんですよ。
これはあんまりな言い方だろうか、でも少なくとも私はそうな気がする。
で、わざわざ作品名をあげた残りの三作は当たりでした。
一番好きなのは「厄病神とジレンマ」。めちゃめちゃ話が良かった。小劇場での公演って円盤出すところはあんまり多くないので上演台本を買うしか記録に残す術がないんですが、多分買ってない。
(気に入った公演を見返したいと思ったら上演台本を買うのがいいかも!)
次点が「Infinity」かな。当日制作のボランティアをしました。受付とか場内誘導をする係です。その代わりに無料で公演が見られた(!) 内容がすごく好きだったので勢いで円盤を買いました。(そういうところ、この頃から片鱗がある)
「どうぞみつけて」は、学生料金のチケットがあって、地雷臭のしないフライヤーであるかどうかをよくよく見つめて、あらすじもよく読んで、と入念にチェックしてから向かいました。フライヤーのデザインに違和感や嫌悪感を感じる、あらすじを読んで嫌な予感がする場合は、小劇場に限らず多分外れる。推しが居ない舞台にチャレンジするときは、フライヤーをじっくり見てから観劇されることをオススメします。(経験談)
でもそんな私がフォロワー層に響くかは全く知らないが、自信を持ってお勧めできる公演があります。それはずばり!<シェイクスピア>の舞台化!
シェイクスピアと言って誰にでも分かるのはおそらく「ロミオとジュリエット」でしょうか。他にもいろいろありますが、そもそも元が、多くの人がこぞって今でも上演する作品のため、脚本が最低になる心配をしなくていい。
ちなみに推し劇団はRoMT、好きな劇場はシアター風姿花伝です。(ぶっちゃけ劇場名の響きの良さも大いにある)
個人的に舞台で最もしんどいのはとてつもなくつまらない脚本です。
脚本が悪ければ役者が良くても全て無に帰すと思っているくらい大事。
重要度としては、脚本>>>演出>>>>>役者 と思っているくらいには超重要。
ちなみに脚本が全く合わないうえに役者が下手だと(噛むとか噛むとか、さらに噛むとか)、とんでもねえ地獄の空間が形成されます。
と言っても脅しているわけではありません、そこまでひどい役者さんを見たことは小劇場界隈ではほとんどないです。むしろ2.5などに出演されている方の方が.....おや、誰か来たようだ.....。まあとにかく、そうめったなことでは出くわさないので大丈夫です。っていうか2.5って一括りにしましたが、今まで生で見た9割9分の役者さんの芝居は滑舌ゥ!とか、いいところで噛んだな...?と思っても、舞台が台無しになった!と思ったこともないし、そもそもそんなに好きじゃない芝居をする方だって"not for me"なだけで下手ではないです。あととんでもなく上手い人ももちろんたくさん居ます。
〇そんなこんなで気付いたら舞台のオタク
一応前置き、
"しみくれ"とか"スマホを落としただけなのに"の話もします(主張が強い)
サマースクールを境に、数か月に一度小劇場に足を運ぶようになったJKは、大学生になって2.5に目覚めて、徐々に月に観劇する本数がおかしくなっていったよ、という流れなんですが、しみくれを見る前の、最後に見た小劇場の舞台って何かな、と考えてみました。
re.最悪なきのうともう無いあした / ツヤマジケン
この2本だったようです。ツヤマジケンの方は実際の事件をモチーフにしている?取り扱っていたらしいので、またちょっとちがうのですが、小劇場で上演される現代が舞台の作品では、とりあえず「セックス」って言いがち。
「カレーライス殺人事件」の冒頭でも、推しは口にこそしませんでしたが「セックス」の話をするし、がっつり話が展開する前もやっぱりワードは出てこなくても「した、しない」の話になるし、ちょっと気持ち的に休憩、みたいなシーンもやっぱり「セックスがしたい」というしょーもない話でした。
ちなみに冒頭で「セックス」ってワードが出てきたとき、ああ~~小劇場の作品だ、と隣の友人とくすくす笑ってしまった。別に示し合わせたわけではない。
公演後に感想話してたときにも、小劇場の作品はとりあえず「セックス」って言うよね、と意見が一致しました。
ただね、何ていうんでしょう、オタクってピュアな生き物なんだろうと(勝手に)思っているため、あれ見ながら推してる人たちはしんどかったのかなあなんて(勝手に)想像しました。
ちなみに何で突然オタクの気持ちを想像しだしたのかって言うと、「スマホを落としただけなのに」の感想ツイで、推しのラブシーンがしんどかった...みたいに言うオタクが居たので、ひょえ~~そんな生生しいシーンがあるんかと思いきや、せいぜい推しの口から「AV」とか「不倫」(これはなかったかもしれない)とか「キス」とかその程度の言葉が飛び出してきただけで、なーんもなかったので、なるほど、オタクはメンタルが弱いのだな、と勝手に考えるようになったのでした。(ソース、というか元ツイは発見できなかった)
でも改めて感想見直しても、作品名だとひたすら女性のオタクの感想ばかりで何も見つからないし、男性も男性で良かった!くらいの簡潔さなのでもしやあれは幻覚...?というお気持ちです。
まあでも展開がつらくて私はみゅーちゃん回ソワレ見て泣いてましたけどね!(メンタル最弱な私)
とまあそんなこんなでノリと勢いだけでだらだらと書いてみました。布教ブログを書く時はもうちょっとちゃんと書くので今回はあくまでも書きたいことを書く、的なやつでした。以下は文中に挙げた舞台のフライヤーです。おかしなフライヤーの作品の鑑賞はダメ、絶対。(自戒) 洒落たフライヤーだったとしても油断は禁物。
でも面白い作品にも巡り合えるので良かったら小劇場の舞台も見てみてください!(と取って付けたような宣伝をしておく)